パチスロ「メタルギアソリッド」を少し遊んでみましたが…。
今日は午前中だけ仕事だったので、帰りに大きなスロット屋に行って話題のパチスロ「メタルギアソリッド」を触ってきました。
写真は撮る気満々だったんですが、あまりに何もなかったので一度もスマホを見ることすらありませんでした。
さて、パチスロ「メタルギアソリッド」と言えば、コナミが起こしたメタルギア事件の中でも上位にランクインするほど騒がれたと記憶していますが、自分も非常に気になってました。
自分はメタルギアシリーズは本気でプレイしたのは2まで、一応と言うことで3はクリアまでは触りました。
今回のメタルギアのパチスロ台はスネークイーター、つまり3をメインにした台だった訳ですが、結論からいうと「最高に面白くない台」でした。
別にメタルギアファンに気を利かせているわけではないんですが、まさかここまでつまらない台をKPE(コナミのパチスロ部門)が作ると言うことが信じられませんでした。
KPEを信用している訳ではないんです、自社の看板ゲームでもある「メタルギア」に対して、まるで「どうでもいいや」というかのような思いで作っているのかな?という感覚です。
スタッフにメタルギアに対する愛があるのかどうかはわかりません。
演出的には「お、この演出はゲームやってたらうれしいだろうなぁ」と言うものもありました。
しかし、それはそこが名シーンだから使われているというだけで実際に出来を見てしまえばとてもじゃないですが、特別なお思い入れがあるとはいえないでしょう。
では何をもってして「つまらない」と言い切るのかというと、確かにコレは難しい問題だと思います。
パチスロ好きな人にはそれぞれ好きな台があり、好きな演出などがあると思います。
自分が好きな台も他の人からすればつまらないと言われていますし、その逆もあるわけです。
それはパチスロに限らずアニメや漫画、映画や小説でも当てはまることですね。
そして、自分が考えるパチスロメタルギアの一番つまらないと思うところ、それは「メタルギアソリッド」という極上の素材を何一つ上手に調理できていないところでしょうか。
実はパチスロが好きな人、パチンコが好きな人・・・というかギャンブルが好きなだけの人は台に対して殆ど思い入れはありません。
この「思い入れ」は版権ものに関してです。
メーカーの台そのものに対しての話ではありません。
中には版権台を触ってからオタクに目覚める例もありますが、かなり珍しいでしょうね。
昔ほどではないですが、ギャンブルとオタクは相容れない部分が今でもあります。
これだけ版権もの扱ってますけど、実際に打っている人の温度差は結構あるんですよね。
さて、ギャンブルが好きなだけの人、と言いましたが、そういう人は実際にお店に行ってみているとよくわかります。
大体は興味もなさそうなご老人とかが萌え台に座ってますし、オラついたお兄さんが台バンしながら座ってたりするんで。
そういう人たちは、勝てそうな台だから、出玉性能がいいからという理由で座っている人が大半です。
しかし、自分たちのようなギャンブル性よりもその台の作品自体に思い入れのある人は近年増加傾向なんだそうです(まぁギャンブル人口自体が少なくなってるんでオタでも入りやすいのでしょう)。
自分も打ちに行っても1日1機種、座れなければ帰ります。
それくらいには台に対して思い入れがあります。
最終的に台買っちゃいましたからね(バカ過ぎる)
そして、版権台はファンを狙って、新規を狙って導入する訳ですから、必然的にその作品のファンが集まるようになります。
メタルギアソリッドはその性質上、コアなファンの多い作品だと思います。
多くの人は、
「ギャンブルにするのはおかしい」
「ふざけるな」
という意見だったでしょうけれど、中には興味本位で触った人、元からスロットが好きなメタルギアのファンもいたと思います。
けれど、自分が書いたように「上手に調理できなかった」結果がファンどころか、ギャンブルにしか興味のない人でさえ離れる結果になってしまいました。
まともにデータを見たり、台の性能をチェックする人なら絶対に触らないほど酷い台に仕上がっているんですよ。
まずひとつに、スロットでもっとも人の目に触れることが多い部分、通常状態、これが物凄くつまらないんですね。
3をプレイした人には当たり前のことだと思いますが、この作品、森の中を移動することが非常に多いですよね。
今作も通常画面の9割が森の中、しかも特に演出が多い訳でもないので代わり映えが殆どありません。
個人的にこれはありえないと思うんですよね。
大きくて綺麗な液晶を使って、台の作りも非常に素晴らしいのにその液晶で見せるのが森ばかり。
特に低設定ほど変化がないので森画面が多くなる、もう少し入らなくても何かしら動きがあるかと思ったんですが…。
チャンス場面もメタルギアらしいといえばそうなんですが、同じ場面ばかりで適当、煽るだけ煽って何もない。
しかも魅力的なキャラクターが突拍子もなく断片的にぶつ切りで使われるので、ファン以外は「?」という流れも残念です。
そしてチャンスゾーン、スロットをやらない人にわかりやすく言うと「クリアすればボーナスがもらえるミニゲーム」なんですが、これが一番許せないんですよね。
なんとわけのわからないミニキャラを使ってます。
「メタルギア ソリッド スネークイーター」新台試打実戦~KUNNY編~
動画の2分頃ですね。
SDキャラが横スクロールよろしく駆け抜けていくだけのチャンスゾーン。
明確にはチャンスゾーンではなく、前兆の連続演出らしいですが、これが業界で今はやっている「チャンスのチャンス」という訳のわからない仕様です。
ここすらまともに抜けられないのに、これを抜けてもまだ当たりではない!というのはやめて欲しいんですが…。
しかも、32型フルHD液晶を使って見せる演出がこんなSDキャラってあなた。
メタルギア名乗るんだったらせめてもっとうまい見せ方がいくらでもあったでしょう、と思うんですね。
ムービー中のような迫力も、ドキドキする感じも何もなく、ただわけのわからないミニキャラがササッと動くのを見るだけ。
だったらゲーム中の淡々とした動きを見せられたほうがまだマシですよ。
そして動画では「当りやすい」といってますが、普通に大嘘なんで。
ARTが重くてなおかつ全然でないと既に通路状態(誰も人がいない)になってます。
高設定打てればそうなんでしょうけど、そんなホールは現在の日本では殆どありませんから。
折角ARTに入って「スネークイーター」モードになってもモード内のバトル演出では殆ど勝てない増えないで単発駆け抜けです。
そのバトルシーンも同じことの繰り返しを長々やらされて、動画では勝ててましたが実際はかなり負けます。
でもまぁ、良い所もあるんですよ。
まず液晶が綺麗。
業界では初の32型フルHD液晶で、これと同じものは今のところ存在しません。
まぁその液晶も下半分は殆ど見ないんで意味ないんですが。
それからビックボスとの戦闘シーン。
ここは映像の綺麗さもあって、かなりぐっと来ます。
それくらいか(え)。
兎に角映像が綺麗だけど演出とバランスが崩壊してる、そんなイメージです。
これじゃあファンを納得させることも、スロッターを納得させることもできませんよ。
まず高設定じゃないと楽しめないというのが問題ですね。
そんなの実機買うしかないじゃん、ってなりますし、地方では初日以外に高設定を入れることなんてまずありません。
常に設定1で打つことを考えると、このスペックは自殺志願者か本気で一発を狙いたいマゾにしか座ることはできません。
少なくても、新規を狙うような台ではありませんね。
あとビックボーナスの完全告知フラワーBBの爆音、どうにかなりませんかね?
例の曲が流れるからと聞いて選んでみたら死に掛けましたよ。
ご老人だと死にますよコレ。
『メタルギア ソリッド スネークイーター』(KPE)試打実戦動画!一撃“ティナ”が解説!
1時間4分50秒辺り。
ホールではもっと爆音です。
なんにせよ、気になる人は低貸しに落ちてから触ってみることをお勧めします。
20円で触るような台ではありませんし、ファンなら更にお勧めしません。
台バンしようものなら即高額請求されるくらいには高い台なので、イライラしないためにも実機購入もありですね。
ただ台数が少ないのと、フルHDの大型液晶を使っているので値下がりはかなり遅いかと思います。
自分の好きな「南国物語」もあまり評価はよくないですが、2画面液晶なのと台数の問題でまだ5万近くの値段がついてますからね…。
ま、最近の台はどれも20円で触るようなものじゃありませんけどね。
家スロが可能ならそれが一番お金がかからないと思います。
ギャンブルが好きな人には物足りないと思いますが、自分はそれでも十分に遊べているので。
なんにせよ、版権ものでファンを納得させることができる台はほぼありませんよね。
それほどまでに扱いが難しく、パチスロという世界が狭い証拠でもあります。
「うたわれ」がパチスロにならないことを祈ります(パチスロToHeart2を見ながら)。