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冷やしすいか、食べました?

趣味全開のブログ。アニメ、マンガ、ゲーム好きなおっさんのブログ。

一度だけ体験した二度とやりたくないと思ったバイト。

アニメやゲーム、ましてパチスロすら関係ない事なんですが・・・。

 

 

今日実家から帰りに、何年か前にバイトで入ったことがある事務所が潰れてなくなっていたので、思い出話程度に書いてみようかなと思いました。

 

皆さんは砂防ダムってご存知ですか?

人里に土砂災害が及ばないように防止するために建てられる物で、主に渓流や山奥にあったりするんです。

 

私の住んでいる県は山が非常に多く、1時間走らない内にあっという間に深い山に入ってしまいます。

ですから砂防ダムは無くてはならない物なので、測量事務所などに定期的に砂防ダムの調査の仕事が入ってくるんだそうです。

 

これはその砂防ダムの調査のバイトをした時の話。

 

専門学校の夏休み、バイトをしようかなぁと思って求人雑誌を読んでいると目にとまったのが「砂防ダムの調査」という仕事。

面接時にいろいろ聞いてみた所、車で近くまで行き、徒歩で確認、写真を撮ってGPSでダムの位置をメモして終了・・・を一日数回ほど行うとかで。

 

まぁ一度やってみようかな、ということで即採用してもらって、その日に安全靴、作業服を貰い次の日から早速出勤ということになりました。

 

自分は砂防ダムが田舎のすぐ近くにあるので、大して何も考えてはいませんでした。

 

大体、

 

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こういうのとか、

 

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こういう物を想像していました。

自分の田舎にある砂防ダムはもっと新しい感じでしたが、まぁ違いはさほどないだろうと。

 

 

早速パートナーのおじさん(以下Aさん)と自己紹介をして、その日行く場所の地図を持って車に乗り込み出発。

 

話を色々と聞いていると、自分達は北の方を担当するということでした。

北かぁ~・・・山ばっかりなんだよなぁ~・・・なんて思いながら1時間ちょっとで目的地に到着。

 

道路から探すも砂防ダムの「さ」の字も見当たりません。

周辺で工事をしていた現場の人に聞いてみるも、わからん、との事。

見つからないこともあるって言ってたし、しょうがないですねぇ~なんて言ったらその人何を思ったか、ロープと脚立を自分に渡してくるんです。

 

この小川の先にあると思う、登ろう、と。

いやいや、川周辺こそ開けてますけど、その奥は道なんて見えないんですけど?と思ってたらグングン入っていくんです。

この時点でちょっと想像と違うなぁと思ってたんですが、40分歩いてもたどり着かないんですよね。

 

挙句、途中でその小川は遥か眼下、20mほど下に見えるんですよ。

小さい獣道はあるんですが、その道がもう滑り落ちたら真っ逆さまみたいな所。

途中で1mほど道が落ちていてどうやっても向こうに進めない所で、ようやく帰れるなぁと思ったら「渡ろう」と言い出す。

 

え?え?と思っていると自分に持たせていた脚立をそこに置いて上を歩けと言うのです。

道崩落してるんですよ?そもそも道というかただの段差ですよ?

Aさんが渡るので仕方なくついていこうとすると案の定道が崩れて危うく転がり落ちるところでした。

 

更にそこから30分ほど歩いてようやく砂防ダムを発見。

 

5m下にね。

 

その砂防ダム自体が10m前後の大きいもので、そのダムの左右は完全に落ちたら死ぬレベルの高さです。

Aさんはこの5mを降りて砂防ダムの上へ降りると言い出すんです。

ロープを持ってここで待機しててというので、座る場所も満足にない場所でAさんが調査するのを10分ほど眺めていましたが、よく考えたらここからまた1時間ほどかけてさっきの道を帰るの!?っていうのに気づいてしまいました。

 

まぁそれしか人の世界へ帰る方法がなかったので帰りましたよ。

 

車に戻ってきて30分ほど休憩したらもう次へ。

確かに1件にこんなに時間がかかっていたら1日に数件しか回れないなぁと考えているとまた砂防ダムが見当たらない。

 

そしてまた40分ほどかけて山の中へ。

 

 

 

これを1週間繰り返したあたりで「やめよう」と思いました。

この間にも幾度となく転落の危険がありましたし、身体は擦り傷切り傷だらけだし、危険手当もないし・・・。

Aさんには危険手当もあるみたいですが、私はAさんと同じ仕事をしても給料は半分程度だし、帰ってもその日に調べた砂防ダムのまとめを作成しなきゃいけないので、Aさんが外で談笑してる間もずっと仕事です。

 

それ以前に自分達以外の調査員は道から確認できる所ばかりなんですって。

「大変だねぇ」って言われた時は本気でイラっとしました。

 

今でいうブラックバイトレベルですよね。

まぁブラックなのは命の危機という意味でのブラックですが。

 

 

 

そしてその日が来ました。

 

帰ったら「やめます」と伝えようと思っていた矢先、初日以上の難易度の調査が入りました。

 

道はない、ナタとカマを振り回し無理やり道を作って中へ。

ようやくけもの道を見つけた時点で、山に入って1時間が立っていました。

 

 

水筒がないので川の水を飲むことになり、5mほど下にある小川に降りようとする途中で足場が崩れ自分は滑り落ちるように岩場へ転落。

 

運悪く左足が岩と岩の間に滑り込み鈍い感触がして足先がまともに動かなくなりました。

 

痛みで息もまともにできず呻いているとAさんが飛んできて声をかけてくれました。

 

が、痛みで話が耳に入らない。

 

ようやく反応できる程度まで意識が戻ってきたあたりで、Aさんが下山しよう、病院へ行こうと言い下山することに。

折れているのか、無事なのかもわからず、感触がなくなった左足を引きずって1時間かけて登ってきた道を2時間かけて車へ到着しました。

 

もうその時点で安全靴を脱げないくらいに足はパンパンで、川の水なのか汗なのかわからないくらいグシュグシュになっていました。

 

 

その後なぜか事務所へ連れていかれ、専務に事情説明、その後無理やり靴を脱がされ「折れてない折れてない」とバシバシ叩かれまして。

 

内心、

 

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と思いながら、黙っていると「じゃあ自分で病院行って」と爆弾発言する専務。

 

なんだこいつ、この安全靴の先でぶん殴ろうかな?と靴を握っていたら、流石にマズイと思ったのかAさんがタクシーを呼んでくれて病院へ(実費)

 

 

結果、見事に骨折2か所で労災不可避の状態でした。

 

自分が作業服とドロドロの格好で行ったので(着替えて行けと言われたけど無視)病院側が労災ですか?と聞いてくれました。

「労災にします」と答え会社に連絡すると烈火のごとく怒り狂う専務。

 

その後会社の弁護士に相談するとか、本社に連絡するとかで結局丸2日放置され、3日目に自宅へ凸してきました。

 

 

開口一番「どうしたら労災を使わないと言ってくれるの?」と言われた時は、ああ、労災隠しか・・・と確信しましたね。

結局こっちの言い分をすべて聞いてもらい、病院代とは別に数か月分の給与を一括で頂いて即やめました。

 

 

どう考えても労災の方が安いだろうと思うんですが、そこは何を考えてあんな条件を出したのかはわかりません。

結果自分は夏休み中に稼げるバイト代の倍以上の金額と怪我というかけがえのない経験を得ることができました。

 

もう二度と砂防ダムを調査することはないと思いますが、もう一度同じ金額をやるから調査してきてと言われたら殴り飛ばして帰りますね。

 

 

そんなあの時の夏の思い出。

 

 

本当に潰れてよかった。